「今年こそ、部屋をきれいに保つぞ！」
そう誓った元旦の目標は、三日坊主どころか、翌日にはもう忘却の彼方。読み始めた教養書は本棚の飾りと化し、契約したジムは銀行口座からお金を引き落とすだけの存在に…。
もし、この話に少しでも心当たりがあるなら、あなたも私と同じ「ズボラ」を自認する同志かもしれません。
私は、物事を継続するのが死ぬほど苦手です。意志は弱く、やる気は長続きしない。そんな私が、唯一、自分でも信じられないくらい完璧に「習慣化」できたものがあります。それが、あれほど苦手だった「掃除」です。
しかし、断言します。これは根性や努力の賜物では断じてありません。
私がやったのは、世界的ベストセラー、ジェームズ・クリアー氏の著書『アトミック・ハビッツ』に書かれている、ある「システム」を愚直に真似ただけ。そして、そのシステムを実行するための「完璧なツール」を見つけ出しただけなのです。
この記事では、「意志の力はゴミ箱に捨てろ」と語るアトミック・ハビッツの科学的な習慣術を、”世界一わかりやすく”掃除に応用する方法を解説します。もう自分を「ズボラな人間だ」と責めるのは、今日で終わりにしましょう。
なぜ、あなたの「やる気」は3日で消えるのか？意志力の嘘
そもそも、なぜ私たちの決意はこうも簡単に崩れ去るのでしょうか？
『アトミック・ハビッツ』は、その原因を「意志力ややる気に頼っているからだ」と一刀両断します。
- やる気（モチベーション）は、波のように上下して信用できない。
- 意志力は、スマホのバッテリーのように使えば使うほど消耗する。
つまり、やる気や意志力といった不確かなものに頼っている限り、習慣化はギャンブルと同じ。成功するはずがないのです。では、どうすればいいのか？
答えは、「良い習慣がしたくなるような”仕組み（システム）”を作る」こと。
あなたが悪いのではありません。あなたの部屋の「仕組み」が、あなたをズボラにさせていただけなのです。
掃除をハックする「アトミック・ハビッツ」4つの法則
『アトミック・ハビッツ』は、あらゆる習慣をハックするために、人間の行動原理に基づいた4つの法則を提示しています。この法則に沿って、私が「掃除」という名の難攻不落の城をどう攻略したのか、見ていきましょう。
法則1：「きっかけ」を、はっきりさせる (Make It Obvious)
- 【理論】 行動の多くは、無意識の「きっかけ（Cue）」によって引き起こされる。良い習慣を身につけたければ、そのきっかけを”見える化”せよ。
- 【私の失敗】 従来の掃除機は、クローゼットの奥深くという”見えない”場所に鎮座していました。「目に触れないもの」は「存在しないもの」と同じ。掃除を始めるきっかけが、日常に存在しなかったのです。
- 【解決策 with マキタ】 私は、マキタの掃除機をクローゼットにしまうのをやめました。代わりに、リビングの壁にシンプルなフックを取り付け、そこに”掛ける”ようにしたのです。これはもはや家電ではなく、インテリアの一部。嫌でも毎日目に入る。つまり、「掃除のきっかけ」を部屋で最も目立つ場所に設置したのです。
法則2：「魅力」を、際立たせる (Make It Attractive)
- 【理論】 その行動をしたい！と思えるような「魅力」がなければ、習慣は続かない。報酬への「期待感」が、人を動かす。
- 【私の失敗】 私にとって掃除は、「重い」「うるさい」「面倒」という三重苦。魅力どころか、不快感しかありませんでした。
- 【解決策 with マキタ】 マキタのデザインは、どこか愛嬌があり、ガジェットのようなワクワク感があります。そして何より、1.1kgという軽さが、「掃除＝重労働」というネガティブなイメージを払拭してくれました。さらに私は「習慣のペアリング」というテクニックを使いました。「毎朝、一番好きなコーヒーを淹れた”後”に、必ず1分だけキッチンを掃除する」と決めたのです。すると、コーヒーの楽しみ（魅力的な習慣）が、掃除（新しい習慣）へと引き継がれ、行動への抵抗が驚くほど少なくなりました。
法則3：「行動」を、やさしくする (Make It Easy)
- 【理論】 これが最も重要。人間は、本能的に”楽な道”を選ぶようにできている。行動に伴う”摩擦”を、限りなく減らせ。
- 【私の失敗】 コード付き掃除機は、”摩擦”の塊でした。「クローゼットから出す→コードをほどく→コンセントを挿す→家具を避ける→コードを巻き取る→しまう」。この苦行が、私の腰を重くさせていました。
- 【解決策 with マキタ】 マキタCL107はこの第三法則を実践するために生まれてきたようなツールです。摩擦がほぼゼロ。「手に取る→ボタンを押す」。以上。さらに、本書が推奨する「2分間ルール（新しい習慣は2分以内で終わるものにする）」を完璧に実践できます。床の髪の毛が気になったら、2分どころか20秒で掃除は終わるのです。脳が「面倒だ」と認識する前に、行動が完了しています。
法則4：「報酬」を、満足できるものにする (Make It Satisfying)
- 【理論】 行動の直後に「快感（報酬）」が得られると、脳はその行動を「またやりたい」と記憶する。
- 【私の失敗】 週末の大掃除は、心身ともに疲れ果てた後に、ようやく「きれいな部屋」という報酬が得られます。これでは、報酬が遅すぎて、脳は掃除と快感を結びつけられません。
- 【解決策 with マキタ】 マキタの掃除は、報酬が”即時”に得られます。「髪の毛を発見（きっかけ）→吸う（行動）→髪の毛が消える（報酬）」。このサイクルが数秒で完結し、脳は「お、今の気持ちいいぞ！」と即座に認識します。この小さな「気持ちいい」の積み重ねが、掃除という行動をポジティブなものとして脳に再インプットしてくれるのです。
【FAQ】習慣化に悩むあなたのためのQ&A
- Q1. この方法は、掃除以外の他のことにも応用できますか？
- A1. もちろんです。これが『アトミック・ハビッツ』のすごいところです。「読書」なら本をベッドサイドに置く（法則1）。「筋トレ」なら格好良いウェアを着る（法則2）。「英単語学習」ならアプリをホーム画面の一番押しやすい場所に置く（法則3）。あらゆる習慣に応用可能です。
- Q2. 「2分間だけ」というのが、結局続いて長々と掃除してしまいそうです。
- A2. 素晴らしいことです！「2分間ルール」の目的は、あくまで行動を開始するハードルを下げること。始めてみて乗ってきたら、好きなだけ続けて構いません。大事なのは「今日は2分でやめてもOK」と自分を許してあげることです。
- Q3. マキタの掃除機じゃないと、この方法は実践できませんか？
- A3. いいえ、他の軽量コードレス掃除機でも、この法則を応用することは可能です。しかし、第三法則「行動をやさしくする」を構成する要素（軽さ、準備の手間、充電の速さなど）を、あれほど高いレベルで、かつ低価格で満たしている製品は、他に類を見ない、というのが私の結論です。
まとめ：あなたは「ズボラ」なのではなく、「システム」を知らなかっただけ
もし、あなたが自分のことを「ズボラで意志が弱い人間だ」と思い込んでいるのなら、今日、その自己評価を書き換えてください。
あなたは、ズボラなのではありません。
ただ、人間が抗いがたいほど強力な「行動の法則」に逆らう戦い方をしていただけなのです。
良い習慣を身につけるのに、根性や才能は要りません。必要なのは、ほんの少しの知識と、その法則を簡単に実践させてくれる、優れた”仕組み”と”道具”です。
『アトミック・ハビッツ』は、そのための完璧な「設計図」を私たちに示してくれます。
そして、マキタのCL107FDSHWは、その設計図を寸分の狂いなく現実に作り上げるための、最高の「工具」です。
意志力との不毛な戦いを終え、科学に基づいたシステムで、楽に、賢く、理想の自分を手に入れませんか？
私が人生を変えるきっかけとなったこの「最強の工具」の詳しい性能や、なぜそこまで習慣化に適しているのかを、以下のレビュー記事でぜひ深く知ってください。